カメラの高さや位置を調整する
配布されたカメラを使うと、しばしば 高さが合ってない! とか なんか壁にぶつかったりする! という事態に陥ります。
こんなときにラクして調整する方法について解説していきます。
今回お借りしたもの
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モーション:Lamb(yurie様)
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カメラ: 明太子様
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モデル:アリシア・ソリッド、小野島式花京院ver2
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ステージ:ダンススタジオ黒(ニクムニ様)
173.6cmの花京院に合わせて作られたカメラを、リボン込で164.5cmのアリシアに合ったカメラにしていこうと思います。
アリシアの方が10cm近く背が低いので、そのまま流し込んだだけではカメラが全く合いません。
一番顔に近いシーンを選んで調整してみる
お借りするカメラの動画をよく見てみましょう。 顔にズームインしている場所 を探してみて下さい。そのシーンを基準にカメラを調整します。
たとえば今回なら1667~1730フレーム辺り(寂しいだけなら~)なんかがそうですね。今回は1707フレームに飛んでみましょうか。左上のフレーム操作に1707と打ち込んでみましょう。

1707フレーム目
顔がすっかり隠れてしまっていますね。これはいけません。
このシーンの高さを、配布動画と近くになるように調整してみましょう。
高さの調整は右下の緑色のYボタンをクリックして動かす と動きます。 距離も変えたいときはCtrl+右クリックでマウスを動かすと細かく調整できます。

XとかZとかはいじらないで下さい。MMDではY軸が高さです。
カメラ位置フレーム角度補正で一括修正
実はここまでは下調べです。
この後MMDの機能で高さを一括補正をするのですが、そのときに入れる値を調べていたのです。
高さの倍率
さて、ここで算数の時間です。
カメラ位置フレーム角度補正は、 元々のカメラの値×倍率+数値 で行います。
そして、先程のシーンで調整した1707フレーム目を思い出してみて下さい。

元々のカメラはY=21.27、調整後はY=18.30でした。 元々のカメラを何倍すれば、アリシアサイズのカメラになるでしょうか?
答えは 18.30÷21.27≒0.86倍 です。
カメラ位置フレーム補正の倍率は、 調整後のカメラのY値÷元々のカメラのY値 で出します。
距離の一括変更
距離は倍率で制御するとおかしくなりがちなので、自分は加算で変更しています。
距離は元が13.80、変更後が16.90なのですが、距離が増えるときはマイナスを打ち込んで下さい。3.10ではなく-3.10を入力して下さい。
フレーム角度修正
カメラの一括補正は、 編集>「カメラフレームすべて選択」を押した後、編集>「カメラ位置フレーム角度補正」で行うことができます。

床のすりぬけや壁の突き抜けを直す
再生してみると、ところどころ床がすりぬけていたりしませんか?
こういうのは手動で直していく必要があります。
カメラの仕組み
ところで、MMDのカメラは次々にシーンを捉えていくことでカメラを作ります。
すべてのフレームに設定がしてあるわけではなく、 節目節目のフレームにキーを打っている のです。
たとえば、こんな感じのカメラ。

これ、実は最初と最後の2つしかキーを打っていません。

カメラは鍵となるフレームだけ修正すればいい!
たとえば、今回は2300~あたり(迷子になった私の方が~)の場所を直してみましょう。
キーボードの矢印キーを打つとフレームが動くと思います。
左側のフレーム操作の場所を見てみましょう。

赤く囲ったところに注目して下さい。 床がすり抜けている間に打たれているキーはひとつしかありません。
つまり、 ここさえ直せば高さが直ります。 今回なら2325フレーム目です。
今回はX軸の回転が効きすぎているみたいですね。X軸回転を-8.0くらいにしてみます。

2325フレーム目
補間曲線操作の自動設定のチェックを外してからEnterを押して下さい。これで修正ができました。

応用:壁の突き抜けも直してみる
壁の突き抜けも同様に直すことができます。 今回なら例えば4047フレーム目で壁にぶつかります。

これはカメラの「距離」の値が大きすぎる時に起きやすいです。たとえば今回なら距離の値が120くらいあります。
ここのカメラは徐々に顔に近づいていくカメラです。だから最も遠いカメラ、つまり出だしのところの距離を調整します。
今回なら4030フレーム目ですね。 距離を小さくして、視野角を大きくしてみましょう。 視野角はカメラ操作のスライダーで調整できます。

4030フレーム目
見た目がほとんど変わってないように見えるかもしれません。しかし再生してみて下さい。突き抜けなくなっているはずです。

やったことを図示してみました。

カメラが建物の外に行ってしまったのでああいう現象が起きていたのです。
視野角を大きくする=ズームアウト、視野角を小さくする=ズームイン です。距離を近づけた分ズームアウトすることで見た目はほとんど変えずに壁の突き抜けを直すことができます。
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